- 軽貨物ドライバーへの転職 2026.08.14
40代・50代・60代から軽貨物へ|年代別の現実と、選ぶべき案件が違う理由
軽貨物ドライバーの求人には「年齢不問」「シニア活躍中」という言葉がよく並びます。実際、当社にも60代・70代で走っている方がいます。
ただ、「年齢不問」と「どの年代でも同じように働ける」は別の話です。40代で始めるのと、60代で始めるのとでは、気をつけるべき点も、選ぶべき案件も違います。
この記事では、東京・江東区で18年軽貨物配送を続けてきた立場から、年代ごとの現実を整理します。年齢を理由に諦める必要はありませんが、年齢に合わない案件を選ぶと続きません。
年代別に、何が違うのか
| 40代 | 50代 | 60代以上 | |
|---|---|---|---|
| 体力 | まだ無理が効く | 回復が遅くなる | 無理は禁物 |
| 最大の関心 | 収入・将来性 | 働ける年数 | 続けられるか |
| 年金 | まだ先の話 | 受給が視野に入る | 受給と併せて考える |
| 家庭 | 教育費のピーク | 教育費+親の介護 | 自分と配偶者の健康 |
| 選ぶべき案件 | 収入重視も可 | 体力配分を重視 | 負荷の小さい案件 |
ざっくり言えば、40代は「稼ぐ設計」、50代は「続ける設計」、60代以上は「無理をしない設計」です。同じ軽貨物でも、優先順位がまるで違います。
40代から始める場合
まだ体力に余裕があり、件数をこなす案件も現実的な選択肢になります。ただし、40代で気をつけてほしいのは「無理が効くこと」そのものです。
今は120%で走れてしまう。だから宅配のような件数勝負の案件を選び、そのまま数年続ける。そして50代に入って、体が急に言うことを聞かなくなる。このパターンを何度も見てきました。
- 収入を優先するのはいい。ただし「10年後も同じ働き方ができるか」を一度考えてください
- 年金と将来の備えを、この時期に始めておく。厚生年金がなくなる影響は、40代から手を打てば十分間に合います。年金の記事をご覧ください
- 教育費のピークと重なる方は、収入の安定性を優先する
50代から始める場合
いちばん相談が多い年代です。会社で先が見えた、リストラや早期退職、体調を崩して働き方を変えたい。50代の転職は「あと何年働けるか」から逆算する必要があります。
この年代でいちばん多い失敗は、「若い頃と同じつもりで案件を選ぶ」ことです。
| 選びがちな案件 | 実際に合う案件 |
|---|---|
| 収入が高い宅配(件数勝負) | 企業配(時給制) |
| フル稼働で稼ぐ | 件数の少ないルート配送 |
| 長時間の拘束 | 運転と待機が中心のチャーター便 |
収入が2割下がっても、10年続けられるほうが総額では上回ります。これが50代でいちばん大事な計算です。
また、この年代は親の介護が始まる時期でもあります。急に休まなければならない状況が起きやすい。「休みたいときに相談できる会社か」を、面談で必ず確認してください。
60代以上から始める場合
「今から始めても大丈夫か」というご相談をよくいただきます。答えは、案件を選べば大丈夫です。
当社では長距離・チャーター便で60代以上の方が多数活躍しています。理由ははっきりしています。
- 1日3〜5件なので、積み下ろしが少ない
- 階段の上り下りがほとんどない
- 件数を追う必要がない。確実に届けることが求められる
- 長年の運転経験が、そのまま財産になる
ほかにも、70歳までOKの案件(江東区・ガソリン代と車両代は会社持ち)、シニア・女性活躍中の軽配送(葛飾区・大手スーパーの3便制)、倉庫内作業(墨田区・時給1,300円・10:00〜17:00)など、負荷を抑えた選択肢があります。
この年代で本当に気をつけるべきは、体力よりも健康管理と、無理をしない判断です。眠い日は走らない。体調が悪い日は連絡する。それができる方なら、長く続けられます。
年齢制限のある案件も、正直に言えばあります
「年齢不問」の案件が多いのは事実ですが、すべてではありません。
たとえば当社の「月額30万円保証」の案件は、求人票に「25歳〜45歳位まで」と記載しています。企業専属便を長く担当していただくことを想定した案件だからです。
大事なのは、年齢制限があること自体ではなく、それが明記されているかどうかです。書いていない会社に応募して、面談まで行ってから断られるほうが時間の無駄になります。
求人票に年齢の記載がなければ、応募前に電話で聞いてしまうのがいちばん早いです。
年代を問わず、共通して大事なこと
| 確認すること | なぜ |
|---|---|
| その案件のいちばん重い荷物は何か | 平均ではなく最大値が体を壊す |
| 1日の実際の終わり時間 | 説明と現実がずれていないか |
| 階段・台車の頻度 | 膝と腰への負担を決める |
| 体調不良で休むときの手順 | 年齢が上がるほど重要になる |
| 案件を変えられるか | 体力が変わったとき会社ごと変えずに済むか |
最後の行が、じつは長く働くうえでいちばん効きます。複数の案件を扱っている会社なら、体力が変わったときに案件だけを変えられます。1種類しか扱っていない会社だと、合わなくなった時点で会社を辞めるしかありません。
よくある質問
50代未経験ですが、雇ってもらえますか?
当社を含め、年齢不問・未経験可の案件は多くあります。むしろ求められるのは、時間を守ること、連絡ができること、丁寧に対応できることです。社会人経験の長い方は、この点でむしろ有利です。
体力に自信がありません。
荷物が軽く件数の少ない案件を選べば、体力はそれほど問題になりません。近距離準ルート配送(名刺・印刷物、5〜10件)やお弁当配送が代表例です。運転自体がつらい場合は、走らない仕事もあります。
年金を受け取りながら働けますか?
業務委託は厚生年金に加入しないため、在職老齢年金による支給停止の対象にはなりません。ただし、所得によって税や保険料は変わります。個別の判断は年金事務所にご確認ください。
何歳まで働けますか?
案件によります。当社には70歳までOKの案件もあります。実際には、年齢よりも運転免許を安全に維持できるかどうかが実質的な線引きになります。
いま宅配をしていますが、きつくなってきました。
辞める前に相談してください。件数の少ない案件、半日の案件、走らない仕事。間にはいくつも段階があります。「宅配がきつい=軽貨物が無理」ではありません。
まとめ:年齢ではなく、案件を合わせる
軽貨物で年齢が問題になるのは、年齢に合わない案件を選んだときだけです。件数の少ない案件、荷物の軽い案件、半日の案件、走らない仕事。選択肢はあります。
40代なら10年後を考えて。50代なら続けられる設計で。60代以上なら無理をしない範囲で。同じ「軽貨物」でも、選ぶべきものは年代で変わります。
株式会社オーシャンズは、東京・江東区で18年、軽貨物配送を続けてきました。「何歳だから無理」ではなく、「どの案件なら続けられるか」から一緒に考えます。合う案件がなければ、正直にそうお伝えします。
お電話でのご相談も承ります。03-6659-4515(10:00〜17:00/土日祝を除く)