- 軽貨物ドライバーをお考えの方へ 2026.09.19
家族のために働いていたのに、家族と過ごす時間がなかった。
家に帰るのは、夜11時。遅い日は12時。
子どもは、もう寝ています。
家族のために働いているのに、その家族と過ごす時間がない。休みの日くらい一緒にいたいと思っても、疲れが残る。お金のこともあるから、そう簡単には仕事を減らせない。
もし今、あなたがそんな暮らしをしているなら、今日はひとりのドライバーの話を聞いてほしいんです。
40代後半、4人家族の男性です。
以前は大手の宅配で、一日に150件から200件ほど回っていました。仕事が終わるのが夜10時ごろ。そこから帰ると、夜11時や12時になっていたそうです。
休日も、家族との時間をゆっくり取れていたわけではありません。疲れて寝ていることが多く、お金が足りず、別の仕事やアルバイトもしていました。
その彼が今は、家族と毎日夕飯を食べています。
収入は月単位でも年単位でも、以前と同程度か、少し増えたくらいだと伺っています。
何が変わったのか。お金のことも含めて、お話ししますね。
休みたい。でも、休んだらお金が足りない
彼の以前の仕事では、運送会社のロイヤリティが引かれ、その後の金額から、さらにガソリン代や車両代を自分で払っていました。
夜遅くまで働いても、受け取ったお金の全部を、家の生活費に回せるわけではなかったんです。
だから、休日にも働く。休める日には、疲れて寝ている。
これでは、家族と過ごす時間をどこに作ればいいのでしょう。
休みを増やせばいいと言うだけなら簡単です。でも、その分お金が足りなくなるなら、増やせないですよね。家族の暮らしを支えている人にとって、そこを抜きに仕事の話はできません。
彼は、家族と接する時間が少なくなる中で、何のために生きているのか分からなくなったといいます。
それが、働き方を変えようと思ったきっかけでした。
もう少し頑張れば何とかなる。そうやって、夜も休日も働いてきたのだとしたら、次は仕事の選び方から考えてもいいと思うんです。
配送を続けながら、日中の仕事へ
今、彼がしているのは、お弁当やケータリングの配送などです。
月曜日から金曜日までの週5日。朝9時から夕方5時、あるいは6時までの日中の仕事になりました。
回るのは一日10件ほど。多い日でも15件程度。以前の150件、200件とは、回る件数が違います。体力的にも、前よりずいぶん楽になったそうです。
配送には、お届けする先や荷物、時間帯が違う仕事があります。彼はそれまでの配送の経験を持って、お弁当やケータリングなどの仕事へ移りました。
件数だけで忙しさのすべては決まりませんが、彼にとっては、仕事の内容と働く時間の両方が変わったんです。
お弁当を運ぶ一日がまだ思い浮かばない方は、お弁当配送の仕事を紹介した記事も参考にしてください。
配送の仕事を全部ひとまとめにして、今の働き方しかないと思っていたら、こうした違いには気づきにくいかもしれません。
今の経験を使いながら、違う時間帯の仕事ができないか。まず、そこから調べることもできます。
収入のことは、車とガソリンのお金まで話しましょう
彼から伺っているのは、月でも年でも、収入は以前と同程度か少し増えたというお話です。時間に余裕ができ、家族と過ごせる今の働き方に満足しているそうです。
ただ、今も車両代とガソリン代は本人が払っています。
うちの車両レンタルを利用し、ガソリンカードを借りて、大口契約の割引で給油する。そうして仕事にかかる費用を抑えています。給油代を会社が全部負担している、ということではありません。
この点は、あなたが仕事を選ぶときにも確かめてほしいところです。
求人に書いてある金額から、車のお金はいくらかかるのか。ガソリン代はどちらが払うのか。何日働いた場合の金額なのか。
そこまで聞いて、今の仕事と比べてください。数字の見方で迷うところは、求人票のお金について書いた記事でも説明しています。
あなたの今の収入や経費を聞かないうちから、同じ収入で早く帰れます、と約束することはできません。
でも、「これだけは毎月、家に入れたい」という金額が分かれば、どんな条件の仕事を探す必要があるかを話せます。
お金の話を遠慮しなくていいです。家族との時間ができても、生活が成り立たなかったら、安心してご飯を食べられないですから。
一緒に夕飯を食べることが、毎日のことになった
以前は、彼が帰るころには子どもは寝ていました。
今は、毎日家族とご飯を食べられる。土曜日や日曜日には、一緒に出かけることもできるようになったそうです。
いろいろな思い出が作れて、幸せだと伺っています。
この話の中で、私がいちばん伝えたいのは、ここです。
夜11時に帰る生活から、家族と夕飯を囲める生活へ。疲れて寝るか、別の仕事をしていた休日に、家族で出かけることもできるようになった。
一緒に暮らしている家族と、一緒に過ごせる。そのために働き方を変えることには、十分意味があると思っています。
家族を養うために頑張りたい。でも、一緒に過ごす時間もほしい。その間で迷っているなら、彼の働き方は一つの参考になると思います。
生活に必要なお金と、家族との時間。その両方を考えながら選べる仕事があるか、調べるところから始められます。
今の仕事を辞める前に、一つ見てみませんか
すぐに転職すると決めなくて大丈夫です。守りたい生活があるなら、確かめたいことが多くて当然です。
まず、今どんな募集があるかを見てみてください。仕事内容だけでなく、終わる時間と休みの曜日も。
気になる仕事があったら、たとえばこんなふうに聞かせてください。
「今は夜11時ごろに帰っています。家族と夕飯を食べられる時間に帰りたいんです。でも、毎月必要なお金は減らせません」
その希望が分かれば、実際の仕事の時間、報酬、経費を並べて、一緒に考えられます。
合うかどうかは、話を聞いてから決めてください。今まで家族のために働いてきたあなたが、次の仕事を家族との時間から考えてもいいんです。
※本人了承のもと、取材で伺った実話を匿名で紹介しています。勤務条件・体の負担・収入はこの方の事例です。収入は経費や税金をそろえて算定した手取り比較ではありません。画像はイメージイラストです。