- 軽貨物ドライバーをお考えの方へ 2026.09.18
仕事が続かなかった彼に、ひとつの現場を任せるまで
「今度の仕事も、続かなかったらどうしよう」
新しい求人を見つけても、そんなことが気になってしまう。仕事内容を読むより先に、前の職場でうまくいかなかったことを思い出してしまう。
もし今、あなたがそこで迷っているなら、うちにいる30代の男性の話を聞いてほしいんです。
彼は、人との会話や、グループで一緒に動くことが苦手でした。それまでの仕事も続かなかったそうです。
人の紹介でオーシャンズに来て、配送の仕事を始めました。今では配車管理やシフト調整をこなし、荷主様も担当しています。ひとつの現場を、丸ごと任せています。
ただ、ここまでずっと順調だったわけではありません。うちに来てからも、何度も辞めそうになりました。
それでも彼に任せようと思えたのは、正直な人だったからです。
運転して、荷物を届ける。その分かりやすさが合っていた
彼が配送の仕事を続けられた理由として、会社から見て感じるのは、仕事内容の分かりやすさです。
やることがシンプルで、自分が何に取り組むのかをつかみやすかった。それが、彼に合っていたんだと思います。
もちろん、配送先での受け渡しや、仕事の連絡はあります。人とやり取りしながらも、彼はこの仕事を続けられるようになりました。
仕事が続かないことが重なると、全部自分のせいに思えてしまうことがあるかもしれません。
でも、仕事内容や人との関わり方が変わったとき、どうなるか。彼のこれまでの経歴だけを見ていたら、今の姿までは分からなかったと思います。
自分に不利なことも、話せる人でした
私が彼に気づかされたのは、そこです。
自分に不利になることも、正直に話す。謝る。そして、改善しようとする。
言わなければ、その場は取り繕えるかもしれません。正直に言ったら、怒られるかもしれない。仕事で何かを任されているほど、話しにくいこともあると思います。
それでも、彼は話すんです。
私は、そこを信頼しています。
現場を任せる側としては、何が起きているか分かることが、本当に大きい。分かれば対応を考えられるし、次に同じことを起こさないための話もできます。
謝って終わりにせず、改善しようとするところも見ています。人を裏切らない人だと感じる。だから、任せてみようと思えました。
口がうまくなくても、こういうところは伝わるんですよ。
もしあなたが、会話が得意でない自分には何もないと思っているなら、彼のこの話を覚えておいてほしいです。仕事をする中で相手に伝わるものは、話のうまさだけではありません。
何度も、辞めそうになりました
最初に現場リーダーを任せ、そのあと配車管理やシフト調整も任せるようになりました。
自分が走る仕事に加えて、現場の人や車の動きを調整する仕事。バックオフィスの仕事も、担うようになったんです。
でも、仕事が忙しくなって、てんやわんやになると、何度も辞めそうになりました。
そのとき、私は厳しいことも言いました。
「どんな仕事をしていても忙しいときはあるし、楽には稼げない。楽には生きていけない。楽には親を養えない。家族も養えない」
自分の暮らしや、大切な人の生活を仕事で支えていく。その中では、忙しいときや、思うようにいかないことにも向き合う場面がある。彼とは、そういう話もしました。
やさしい言葉ばかりの関係ではなかったんです。
その後も、仕事を続けてきたのは彼自身です。不利なことを正直に話し、謝り、改善しようとしてきた。会社が仕事を任せるたび、その仕事に向き合ってきました。
彼の今を話すなら、途中で辞めそうになったことも、ちゃんと話しておきたい。最初から何でもできた人だと思われてしまったら、これから仕事を探すあなたには、遠い話になってしまいますから。
働く人とどう関わりたいかは、会社とドライバーの関係について書いた記事でもお話ししています。
今は、彼が現場を任されています
配車管理、シフト調整、荷主様の担当。ひとつの現場を任せられるところまで来ました。
人との会話やグループでの行動が苦手だった彼が、必要な報告、連絡、相談をできるようになった。そこにも、成長を感じています。
私から見ると、雰囲気も頼もしくなりました。一皮むけたな、と感じるんです。
そして、ご本人も、やりがいを持てるようになり、将来の見通しがついたと話しています。
仕事が続かなかった彼が、今の仕事と、その先のことを話せるようになった。
この変化を、同じように仕事が続かずに悩んでいる人に知ってほしいと思っています。
何度も辞めそうになった彼にとっても、続けてきた時間には意味があったのだと、その話を聞いて感じます。
前の仕事が続かなかったことも、聞かせてください
面談で前の仕事の話になったら、どう説明しよう。そんなことが気になっているかもしれませんね。
無理に立派な転職理由にしなくていいです。
人と一緒に動くのが苦手だった。忙しくなると、何から手をつけてよいか分からなくなった。うまく話せるところからでいいので、あなたが困っていたことを聞かせてください。
それが分からないまま、合わない仕事をまた始めてしまうのは、あなたにとってもしんどいと思うんです。
彼に合っていたのは、配送の仕事の分かりやすさでした。信頼につながったのは、正直な人柄でした。
あなたの場合は、何が合いそうでしょうか。今ある募集の仕事内容を見ながら、そこを考えてみませんか。
連絡する文章で手が止まったときは、応募をためらっている方への記事に、最初の聞き方も載せています。
次の職場で、前と同じようになるのが怖い。その不安を抱えたままでも、仕事内容を調べたり、話を聞いたりするところから始められます。
あなたのことも、続かなかった仕事の話だけで決めてしまわずに、聞きたいと思っています。
※本人の了承を得て、会社側から見た実話を匿名で紹介しています。画像はイメージイラストです。