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佐倉市の浸水被害を受けて。災害のとき、仲間を支えられる会社でありたい

佐倉市の浸水被害を受けて。災害のとき、仲間を支えられる会社でありたい

台風が過ぎたあと、ほっとするはずの朝に、水が引かない。

テレビやスマホの画面で見ていた水害が、自分たちのすぐ近くで起きている。そう感じる数日でした。

千葉県佐倉市や印旛沼周辺では、台風25号に伴う大雨のあとも、浸水被害の影響が続いています。千葉県は、北印旛沼や周辺河川などで堤防の決壊が確認され、大規模な浸水被害が発生していると発表しています。佐倉市でも、浸水被害を受けた世帯への衛生対応などが案内されています。

まず、被害に遭われた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

そして今回は、私たちにとっても「遠くのニュース」ではありませんでした。

当社のドライバーにも、車両が水没した人がいます。佐倉市に住む社員もいます。いつも一緒に仕事をしている仲間の生活に、災害がそのまま入り込んできました。

細かな被害の内容をここで大きく書きたいわけではありません。

ただ、今回のことを見て、強く思ったことがあります。

災害は、いつ来るかわからない。だから、備えが必要です。

そして会社は、こういうときに仲間を支えられる存在でなければいけない。そう思いました。

車が水に浸かるということは、仕事と生活が止まるということです

軽貨物ドライバーにとって、車はただの移動手段ではありません。

仕事道具です。収入を作るものです。家族を支えるものです。毎日荷物を積み、現場に向かい、お客さまに届けるための相棒のようなものです。

その車が水没する。

それは、車が壊れたというだけの話ではありません。明日の仕事に行けるのか。修理できるのか。保険はどうなるのか。代わりの車はあるのか。収入は止まらないのか。

考えなければいけないことが、一気に押し寄せてきます。

家も片づけなければいけない。家族のこともある。行政の手続きもある。電話もしなければいけない。車のことも、仕事のことも、生活のことも、全部同時に来る。

被害に遭った人に「落ち着いてください」と言うのは簡単です。

でも、当事者になったら、そんなに簡単ではありません。

だからこそ、災害が起きる前に考えておくことが大事なんだと、あらためて感じました。

「自分の地域は大丈夫」とは、もう言えません

今回の水害で怖かったのは、雨が弱まったあとも被害が続いたことです。

台風が過ぎた。雨が落ち着いた。空が明るくなった。そう思っても、川や沼の水位はすぐには戻りません。上流に降った雨が時間をかけて集まり、あとから水が増えることがあります。

佐倉市や印旛沼周辺でも、雨のピークが過ぎたあとに冠水が広がった状況が報じられていました。

配送の仕事をしていると、いろいろな地域を走ります。

自宅の近くは大丈夫でも、配送先は危ないかもしれません。会社の周りは大丈夫でも、帰り道が通れないかもしれません。いつも停めている駐車場が、実は水が集まりやすい場所かもしれません。

「この道はいつも通っているから」

「このあたりで水害なんて聞いたことがないから」

そう思っていた場所でも、想定を超える雨が降れば状況は変わります。

怖がらせたいわけではありません。

でも、配送の仕事をするなら、天気と道路と地形は、仕事の一部として見ておく必要があります。

備えは、特別なことではありません

災害への備えというと、大きな防災用品をそろえることを想像するかもしれません。

もちろん、水や食料、ライト、モバイルバッテリー、長靴、手袋、タオルなどは大事です。車に積んでおくもの、自宅に置いておくもの、家族と共有しておくもの。それぞれあります。

でも、軽貨物ドライバーにとっての備えは、それだけではありません。

たとえば、自宅や駐車場のハザードマップを見ておくこと。

大雨の前に、車をどこへ移動できるか考えておくこと。

冠水しやすいアンダーパスや、川沿いの道を把握しておくこと。

会社、取引先、家族、保険会社の連絡先を、すぐ見られるようにしておくこと。

車両保険や代車の条件を確認しておくこと。

自分が走れなくなったとき、誰に何を伝えるのか決めておくこと。

こういう一つひとつは、派手ではありません。

でも、いざというときに自分を助けてくれます。

災害の備えは、怖がるためにするものではありません。普段の生活と仕事を、できるだけ守るためにするものです。

会社として、支えられる力を持ちたい

今回、当社の仲間にも被害が出ました。

その現実を前にして、会社として何ができるのかを考えました。

車両が水没した人に、どう声をかけるのか。仕事の調整はできるのか。代わりの車や現場の相談はできるのか。被災した社員に、片づけや手続きの時間をどう作るのか。

正直に言えば、何でもすぐに十分できる会社です、と胸を張って言えるわけではありません。

もっと力をつけなければいけないと思っています。

会社を大きくしたい理由は、売上や人数のためだけではありません。

もちろん、仕事を増やすことも大事です。会社を続けるためには利益も必要です。きれいごとだけでは、会社は守れません。

でも、その先に何をしたいのか。

私は、こういう災害のときに、仲間を支えられる会社にしたいです。

困っている人に「自己責任です」で終わらせない会社にしたい。車が止まったら生活が止まるドライバーに、次の一手を一緒に考えられる会社にしたい。被害に遭った社員が、家のことを後回しにしなくていい会社にしたい。

そのためには、普段から会社に体力が必要です。

人も必要です。仕事も必要です。仕組みも必要です。

災害が起きてから急に優しい会社になることはできません。普段から、そういう会社であろうとしていなければ、いざというときに動けないのだと思います。

同じ方向を向ける人と働きたい

ここで、少しだけ採用の話をさせてください。

ただし、「今すぐ応募してください」と言いたいわけではありません。

今回の記事で伝えたいのは、条件の良さでも、案件の数でもありません。そういう話は求人ページに書けばいい。

ここで伝えたいのは、私たちがどんな会社でありたいかです。

配送は、一人で走る時間が多い仕事です。

でも、一人で走っているからといって、一人で全部を抱える仕事にしたくありません。

困ったときに連絡できる。誰かが被害に遭ったら気にかける。自分だけよければいいではなく、仲間や現場のことも考える。そういう人たちと、会社を作っていきたいと思っています。

運転がうまい人。経験がある人。たくさん稼ぎたい人。

もちろん、そういう力も大事です。

でも、それだけではなく、災害のとき、事故のとき、誰かが困っているときに、ちゃんと人の痛みに気づける人と働きたいです。

会社は、働く人を使う場所ではなく、支え合う場所でありたい。

そういう考えに少しでも近いものを感じる方がいたら、いつか一緒に働けたらうれしいです。

今、被害の中にいる方へ

最後に、今回の被害に遭われた方へ。

片づけも、手続きも、仕事のことも、すぐには終わらないと思います。車のこと、家のこと、家族のこと、考えることが多すぎて、気持ちが追いつかない日もあると思います。

どうか、無理をしすぎないでください。

濡れた家や車の片づけは、見た目以上に体力を使います。暑さや衛生面にも気をつけてください。自治体の情報や支援窓口も、必要なときは確認してください。

そして、配送の仕事をしている方は、焦って取り戻そうとしないでください。

車も、道路も、体も、すぐには元に戻らないことがあります。

無事でいること。生活を立て直すこと。そこからで大丈夫です。

今回のことを、忘れないようにします。

当社も、もっと支えられる会社になります。ならなければいけないと思っています。

同じ思いで働ける方へ。オーシャンズの仕事に関心がある方は、現在の求人をご覧ください。条件だけで判断するのではなく、会社の考え方も含めて知りたい方は、お問い合わせから話を聞いてみてください。

参考:千葉県「北印旛沼の堤防決壊について」、佐倉市「台風25号に伴う浸水被害に対する消毒作業について」