- 軽貨物ドライバーをお考えの方へ 2026.08.04
経費0・ロイヤリティ0とは何か|車両もガソリンも保険も会社持ちという働き方
軽貨物ドライバーの収入の話は、たいてい「日給いくら」で語られます。けれど実際に生活を左右しているのは、そこから引かれる経費です。ガソリン代が上がれば手取りは減り、車のローンが残っていれば走っても走っても楽になりません。
この記事では、当社が扱っている「経費0・ロイヤリティ0」の案件について説明します。何が0になるのか。なぜそれが可能なのか。そして、いいことばかりではない点も含めて、正直にお伝えします。
まず、経費がどれだけ手取りを削っているか
軽貨物で自分の車を使って働く場合、毎月おおよそ次のような費用がかかります。
| 項目 | 月額の目安 |
|---|---|
| 車両費(リース/ローン) | 30,000〜50,000円 |
| ガソリン代 | 20,000〜28,000円 |
| 任意保険(事業用) | 15,000〜25,000円 |
| 整備・車検・タイヤ・オイル | 10,000〜20,000円 |
| 自賠責・軽自動車税 | 約2,300円 |
| 合計 | およそ8万〜12万円 |
※一般的な目安です。車両・地域・走行距離により変わります。
ここにさらに、会社によってはロイヤリティ・システム利用料・車両管理費といった名目のお金が報酬から引かれます。月に1〜3万円というケースも珍しくありません。
つまり、日給15,000円で月22日走って売上33万円だとしても、手元に残る前に10万円以上が消えているということです。詳しい計算は手取りの記事にまとめました。
「経費0・ロイヤリティ0」で何が0になるのか
当社の該当案件では、次のものを会社が負担します。
| 項目 | 通常 | この案件 |
|---|---|---|
| 車両 | 自分で購入またはリース | 会社が貸与 |
| ガソリン代 | 自己負担 | 会社負担 |
| 任意保険 | 自分で加入・自己負担 | 会社が加入・負担 |
| 車検・整備 | 自己負担 | 会社負担 |
| ロイヤリティ・管理費 | 報酬から天引き | なし |
ガソリン代の高騰で「走るほど苦しくなる」と感じている方にとって、ここが変わる意味は大きいはずです。売上がそのまま所得に近づきます。
売上が同じでも、残る額が変わります
| 自前の車両で走る場合 | 経費0の案件 | |
|---|---|---|
| 月の売上 | 同じ | 同じ |
| 車両・ガソリン・保険・整備 | 自分が払う | 会社が払う |
| ロイヤリティ等 | 引かれることがある | 引かれない |
| ガソリン代が上がったら | 手取りが減る | 影響しない |
| 車が故障したら | 修理代を負担 | 会社が対応 |
見落とされがちですが、「予想外の出費が来ない」という点も大きな価値です。タイヤ交換、バッテリー上がり、車検。自前の車だと、これらが忘れた頃にまとまった額でやってきます。
なぜ、そんなことが可能なのか
「うまい話には裏があるのでは」と思われるのは当然です。仕組みを説明します。
この形が成り立つのは、案件が安定しているからです。荷主との契約が継続していて、走る量が読める。だから会社が車両をまとめて保有し、保険もまとめて掛けることでコストを下げられます。個人が1台ずつ用意するより、会社が数十台を管理するほうが1台あたりは安くなります。
逆に言えば、案件が不安定な会社にはこの形はとれません。車両を用意したのに走ってもらえなければ、会社が損をするだけだからです。「経費を会社が持てるかどうか」は、その会社が安定した仕事を持っているかどうかの裏返しでもあります。
正直に言うと、こういう面もあります
いいことばかりではありません。先にお伝えします。
- 車両は会社のものです。私的利用の可否は契約によります。休日に自由に使いたい方には向きません。
- 経費を経費として計上できません。自分で払っていないので、確定申告で落とせる経費が減ります。所得が同じなら税金は増える方向に働きます。それでも手元に残る額は多くなるのが通常ですが、仕組みとしては知っておいてください。
- 案件を選べる幅は狭くなります。会社の車で会社の案件を走る形なので、自前の車で複数社の仕事を組み合わせるような自由度はありません。
- 報酬の単価は、経費自己負担の案件より低く設定されることがあります。会社がコストを負担しているためです。比べるべきは日給の額面ではなく、最後に手元に残る額です。
最後の点がいちばん大事です。日給18,000円で経費が全部自己負担の案件と、日給が少し下がっても経費0の案件。どちらが手取りで上回るかは計算しないと分かりません。面談で必ず両方の条件を並べて比べてください。
こんな方に向いています
- ガソリン代の高騰で「経費倒れ」を感じている方——走っても手元に残らない状態を変えたい方。
- 車を持っていない方——開業前の車両購入という最大のハードルがなくなります。
- まとまった初期費用を出せない方——車両代のローンやリース契約を背負わずに始められます。
- 収入の予測を立てたい方——毎月の出費が読めるので、生活設計がしやすくなります。
- 車の管理が苦手な方——整備や車検の手配を自分でやらずに済みます。
よくある質問
本当にガソリン代を払わなくていいのですか?
該当案件についてはそのとおりです。ただし当社のすべての案件がこの条件ではありません。自前の車両でご自身の裁量を優先したい方向けの案件もあります。どの案件がどの条件かは、面談で全部お見せします。
車を持っていますが、それでも会社の車に乗り換えられますか?
ご相談ください。ただし、いま車のリースやローンが残っている場合は、その支払いが続くことになります。まず現在の契約を確認してから判断されることをおすすめします。
ロイヤリティがないと、会社は何で利益を出しているのですか?
荷主からいただく運賃と、ドライバーへお支払いする報酬の差です。これが本来の運送会社の姿だと考えています。ドライバーから徴収して成り立たせる形は、私たちはとっていません。
途中で別の案件に移れますか?
当社は企業配・ルート配送・スポット便・チャーター便・お弁当配送など複数の案件を扱っています。合わないと感じたら、車両の扱いを含めてご相談いただけます。会社ごと変えるしかない、という状況は作りたくないと考えています。
未経験でも応募できますか?
できます。車両を用意する必要がないため、むしろ未経験の方がいちばん始めやすい形です。開業手続きの流れはこちらの記事で説明しています。
まとめ:見るべきは日給ではなく、残る額
軽貨物の求人を比べるとき、日給の数字だけを見ていると判断を誤ります。経費を誰が持つかで、同じ売上でも手元に残る額は数万円変わります。
「経費0・ロイヤリティ0」は、その差がもっとも大きく出る形です。そのかわり車両は会社のものになり、案件の自由度は下がります。どちらが自分に合うかは、実際の数字を並べて比べてから決めてください。
株式会社オーシャンズは、東京・江東区で18年、軽貨物配送を続けてきました。面談では、経費を自己負担する案件と会社負担の案件を両方お見せして、手取りで比べていただきます。そのうえで選んでいただければと思っています。
お電話でのご相談も承ります。03-6659-4515(10:00〜17:00/土日祝を除く)
※記載の条件は2026年8月時点の当社の該当案件におけるものです。案件により条件は異なります。